コンピュータ絵画部門「大賞」・1作品

Galanthus

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作者:
野田 空記(子ども学科2年)
作者の一言:
ひたすら笑いましょう

審査員の講評

  • スノードロップ(マツユキソウ)の花言葉は「逆境の中の希望」だそうです。コロナ禍で大変な学生時代を過ごしながら、それでも学生時代にしかできないはじけるような笑いをもって春を待つ前向きな思いが感じられる作品です。
  • 色彩のトーンや構図、光の加減など絵としての魅力もありますが、テーマに対する謎解きのような設定が秀逸だと思います。笑っている男性は、どういう状況で? 何に対して? 誰にむかって? 手前と奥にある花は? 場所は? 季節は? などなど感情移入をしてしまい、その答えのない問いかけが、何とも味わい深いものになっています。何回、鑑賞しても、その味わいに広がりのある魅力的な作品です。
  • コロナ禍で人と人のつながりが薄れた今、人の笑顔が心に沁みます。
  • コロナ禍、暗いニュースがつづいている時だからこそ笑顔を大切にされている、そう思わせてくれる作品でした。
  • マスクを着けずにひたすら笑うということ、ここ数年で激減しましたね。このような日常が早く戻ることを願っています。

コンピュータ絵画部門「優秀賞」・2作品

物語はつづく

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作者:
金子 花(保育科2年)
作者の一言:
山のように積まれた本たちは色々な人の物語。絵本の主人公のような女の子が綴っているのは、自分自身の物語です。自らの手で自分だけの人生を作っていく、というイメージで絵を描きました。

審査員の講評

  • 「自らの手で自分だけの人生を作っていくというイメージ」が学生らしい発想です。「物語はつづく」という題名にも、まだまだ可能性とともに、漠とした不安もある将来にむけたプロセスに置かれた心情を感じます。
  • 「本」と「自身の人生」をかけて表現されており、これからの人生・未来を楽しく感じられる作品だと感じました。
  • 頭上からの木漏れ日が華やかな気持ちにさせてくれます。輪郭の線の太さや色による緩急と、全体的に透明感のある色使いに上手さを感じました。

明るいデジタル街

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作者:
日景 旺吏(子ども学科4年)
作者の一言:
パソコンのペイント機能でマウスを使って描きました。元となるカラーモザイク画像を一枚だけつくり、その一枚を引っ張ったり、縮めたり、繋げたりして、街を描きました。画像が大きめ。拡大すると見え方変わります。

審査員の講評

  • 時間と手間をかけて作成したことがよくわかります。工夫が作品価値を高めていますね。また、タイトルに「明るい」が入っているところがとてもよいですね。
  • さまざま楽しみ方のある、不思議な絵ですね。
  • 配色が大変おもしろく、秘密のメッセージがかくされているのではないかとわくわくしました。
  • カラーモザイクで、大きく街並みを描いているところに、デジタルアートの魅力と可能性を感じました。
  • 同一画像の拡大や縮小によるモザイクの精粗を活用し、多様な模様と一つの世界を表しており面白いです。ペイントというシンプルな機能で表現を追究した姿勢は挑戦的と感じました。

コンピュータ絵画部門「佳作」・2作品

1つでいいです

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作者:
岩佐 紫央(子ども学科1年)
作者の一言:
好きな子からの好意を風船になぞらえて描きました。風船を配る人から着想しました。風船が目立つように配色、風船以外の絵を余り描き込まず透明感が出るようにしたことが工夫です。

審査員の講評

  • 風船の輝きに象徴される思いが伝わってきます。風船を配る人から着想したというところも感受性豊かで若さを感じます。
  • 風船の存在感、男の子の笑顔、タイトル、ストーリーが浮かぶようです。
  • 風船のとても際立って、非常に印象的でした。着想の経緯も面白いと思います。
  • 全体的に暗めの色使いでありながらも、風船に反射する光や笑顔の描写が心を安心させてくれる気がします。風船の立体感がうまく表現されている上手さにも惹かれました。

待ち時間

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作者:
大澤 優香(保育科1年)
作者の一言:
誰かを待ちながらふと桜の写真を撮るシーンを描きました。季節の変わり目の空気感と日常の風景を同時に入れたいと思い制作しました。

審査員の講評

  • 「写真を撮っている姿」は現代の若者の象徴かもしれませんね。自己が被写体になるのではなく、自分が撮りたいものを撮りたいときにいつでも撮れる今が よく表れています。「季節の変わり目の空気感」という表現も素敵です。
  • 構図からして、鏡のようなものに映った自分の姿を写真に収めていることになるのだと思います。その鏡の表面で反射している太陽光まで表現している点が素晴らしいと思いました。

デジタル写真部門「大賞」・1作品

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作者:
杉山 炎(子ども学科2年)
作者の一言:
暗い自分も見せ方次第で明るくなる。

審査員の講評

  • 発送にオリジナリティがあり、作品アピール文から、穏やかな中にも自分を鼓舞する気持ちが伝わってくる。
  • 普段意識しない影を「見せ方」で楽しませてくれる、写真と紹介文でした。
  • 面白い!「 暗い自分も見せ方次第で明るくなる。」というメッセージが響きます。角度や見方が変われば、人生も変わることを伝えてくれている気がします。
  • 自然と人が一体になり、その瞬間をデジタルの1枚に収められていることが、感慨深さを感じました。
  • イチョウの黄葉と自身の陰を重ねることで明暗を表現している創意工夫の面白さが感じられました。

デジタル写真部門「優秀賞」・1作品

汽笛は鳴り止まない

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作者:
吉村 拓海(発達臨床学科4年)
作者の一言:
かつて標高差550mm以上の日本一の急こう配区間を通っていた碓氷線の廃線跡です。廃線になって24年を経っても感じる104年の軌跡。今にも走ってきそうな線路。そこを訪れる旅人は後を絶たないです。時は止まっていませんでした。碓氷峠を貫く旧碓氷線跡にぜひ一度訪れてほしいです。

審査員の講評

  • ほぼモノトーンで暗いはずの被写体であるにも関わらず、希望や未来などポジティブな予感を想起させる素敵な作品になっています。ずーっと眺めているとなぜか色彩も感じられ、線路の曲線の美しさ、枕木のリズム、天井の魅力など、じわじわ伝わる味わい深いものがあって、作者のセンスの良さが光ります。
  • 今は真っ暗な世の中だとしても、この先にある光に向かって進む、また自分の歴史も大事にする。そう教えてくれているようです。
  • ディスプレイの明度を変化させることで、作品の見え方が変わってくる面白い作品と思いました。暗いトンネルの中と廃線という組み合わせがより悲哀を強めている感じがします。
  • タイトル、「時はとまっていませんでした」という紹介文もとても印象的でしたが、トンネルの写真としては同様の写真が見られることから、オリジナリティとしては少し残念でした。

デジタル写真部門「佳作」・3作品

いつか大人になる君へ

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作者:
高橋 裕樹(家族地域支援学科1年)
作者の一言:
孵化して17日目のウズラのヒナです。まだ頭とお腹にフワフワのヒヨコの羽が残っていますが、あっという間に弟や僕を追い抜いていきます。弟は大人になるまでに、このウズラの一生を見届けることになります。

審査員の講評

  • ヒナと男の子の目線や距離感が何ともほっこりする温かみのある作品です。作者は何気ない感覚でシャッターを切ったのかもしれませんが、ヒナと男の子の目線の交錯が、見えそうで見えないところが、より鑑賞者に想像力を働かせます。構図や色彩などバランスもよく温かみのある作品となっています。
  • ウズラのヒナを通して、兄弟の関係性まで見えてくる写真と紹介文ですね。
  • 手のひらのウズラの人生に寄り添う弟さんを応援したくなるそんな1枚です。

"じょんのび"

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作者:
田中 美羽(子ども学科3年)
作者の一言:
作品名の「じょんのび」とは「のんびり」という意味の方言だ。なかなか地元に帰れない大学生活を送る中で、久しぶりに見たこの景色の雄大さに感動し、時間がゆっくりとのんびりと進んでいるように感じた。

審査員の講評

  • 風景を被写体にしているのですが、何ともノスタルジックで、懐かしさもありながら、希望を感じられる素晴らしい作品になっています。作者の感情投影もあると思いますが、色のトーンや空の表情、手前に見える手すりに掛けられた願い事のような紙が、その不思議な郷愁を味わい深いものにしていると思います。
  • 「じょんのび」。人生も 「じょんのび」、この広大な景色のように大切に生きていけたらいいなと思わせてくれる作品でした。

以和為貴

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作者:
泉田 瑞貴(子ども学科4年)
作者の一言:
青色の空にピンク色の桜。ピンク色の桜に黄色い菜の花。一つずつでも綺麗だが、一緒だからこそ其々の綺麗さが引き立つ。一人でも素敵だが、他の人と力を合わせることで、其々の良さが引き立つのだろうと感じた。

審査員の講評

  • タイトル通り、バランスが素敵な、ほっこりした気持ちにさせてくれる写真です。コロナ禍で人の心は沈みがちですが、それでも世界は美しいと気づかせてくれました。

審査員による全体の講評

  • 人、自然、歴史を見るまなざしが温かく、白梅生らしい素直さがあふれていました。また、コロナ禍で何とか自分を鼓舞しつつ前に進もうという思いが伝わってきて、嬉しさと切なさを感じました。いずれの作品も、不確かな「これから」の時代であっても、思いを寄せて生きていきたいというエネルギーがあふれていて感動しました
  • やはりコロナ禍の影響が強く、その中でも皆さんの逞しさと優しさを感じた作品が多かったです。元気が出ました。ありがとうございます!
  • 多くの皆様方から作品の応募ありがとうございました。どれも大変素晴らしく審査が難しかったです。1つ1つの作品に、想いや希望が込められていると感じました。大切な作品をありがとうございました。
  • 長期にわたって制限のある生活が続いていますがそのような中での皆さんの思いが伝わってくる作品ばかりでした。
  • 季節の問題もあるのかもしれませんが、色使いや色調が暗めの作品が多く、世相を反映しているかのように思われました。デジタル画像編集アプリ、スマートフォン内臓カメラやそのAIの質の向上は目まぐるしい一方で、あまりデジタル機能を活用しない方向性の作品もあることは意外であり、デジタルネイティヴ世代もその良し悪しを感じながら表現や記録に活かしていることが伝わってきました。
  • いずれの作品も、作者の意図が反映された秀作ぞろいで選考に苦労しました。 今回は、制作過程における創意工夫を、特に感じられる作品を選びました。

表彰式

表彰式は実施いたしません。
受賞者には個別、賞状と副賞を贈呈いたします。