第25回白梅コンピュータアートコンテスト入賞作品
コンピュータ絵画部門「大賞」・1作品
■ 作品名:希望の一等星 / 作者:古川 桃子(家族・地域支援学科1年)
作品の一言:この絵の光は私にとっての白梅学園という希望です。予期せぬ病気で白梅学園高校を転校した後、生きる希望は白梅学園大学に入ることでした。受験前の光は永遠に心に残っています。
- 審査員の講評
- 様々な困難の中にあって未来を見通す1つの希望の徴として白梅を描いているところがとてもよく、本学のPRにもなると思いました。
- 白梅学園を愛し、希望の光として表現されており、大変素晴らしい絵画だと感じました
- 本学入学という目標に向けたまなざしと同時に、入学後の新たな目標を見つけた喜びという2つの意味が込められた作品だと思います。光の繊細な表現が素敵でした。
- 作者の心情が表現され、作画のタッチについては力強く新鮮に思えました。
- 静止画でありながら、わずかに影の残る表情からまばゆい光へと向かうような心情の変化が読み取れ、過去の困難と未来への希望の対比が非常に魅力的な作品でした。
- 人物の表情で光や希望を表現することにチャレンジした素晴らしい作品です。色調は寒色なのに、温かさや希望が感じられることに作者のセンスが光っていると思います。数年後も同じテーマで表現してほしい素敵な作品です。
コンピュータ絵画部門「優秀賞」・1作品
■ 作品名:流れ落ちる / 作者:雨宮 美明(子ども学科3年)
作者の一言:壊れた砂時計、流れ落ちる砂で戻ること無く流れて続ける「時の無情さ」を表現しました。それを無表情で見つめる人物は何を考えているのか、彼女は何者なのか是非考えてみてください。
- 審査員の講評
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- 作品としての表現力や絵の完成度がとても高く、目を引く作品だと感じました。
- 暗い背景の中に佇む無表情の女性には強い静寂が宿り、観る者は思わずその視線の奥にある感情や物語を探ろうと引き込まれます。砂時計だけが光を帯びて描かれている点も印象的で、彼女にとって"時間"とは何なのか、考えさせられました。
- 人物の表情、砂時計、タイトルなど「無情」がテーマとなっていますが、はかなさや悲しさだけでなく、柔らかくも、わずかな希望のような肯定的な世界を垣間見ることができます。絵の色調は青のモノトーンなのに、それ以外の色調も感じられたり、読み手の心情によって、見る度に異なる発見が生まれるような奥深さのある作品です。
- 時の流れを日常の中で見すえ、中断する思考を促す作品です。
- 光の加減など大変美しいです
コンピュータ絵画部門「佳作」・6作品
■ 作品名:伝えたい想いを描いて / 作者:籏野 真友香(保育科2年)
作者の一言:卒業する先輩や友人への想いを花言葉を借りて描きました。 /カーネーションとバラ:感謝、温かい心、優しさ/ガーベラ:感謝、希望 /カスミソウ:幸福 /スイートピー:門出/カモミール:苦難の中の力
- 審査員の講評
- 作品から伝えたい想いがたくさんあることが伝わってきました。まさに、タイトル文字通りの作品だと思います。
- 作品から伝わる温かな気持ち、製作の意図が丁寧に構築されていると感じます。
■ 作品名:ひかりがうまれる / 作者:横山 遥花(家族・地域支援学科1年)
作者の一言:白梅で学べることの共通点は「人と人とのつながり」だと考えました。そこで生まれる、微かであたたかい光を描きました。手と手を取ることは、たとえその先離れたとしても、かけがえのないものだと思います。
- 審査員の講評
- 黒背景に、線画で描かれているところに、「人と人とのつながり」を感じました。デジタルアートならではの作品だと思います。
- 白梅で学びを「人と人とのつながり」として表現されており、素晴らしい絵画だと感じました
- 微かな暖かい光をスクラッチの表現で上手に表したところに惹かれました。「人と人とのつながり」というテーマも素敵だと思います。
■作品名:友人と / 作者:山口 知昭(子ども心理学科2年)
作者の一言:温かな色を使って友人同士の団欒の様子を描きました。何気ない一日の一瞬の場面にも様々な思い出があることを写真のような形で表現しました。
- 審査員の講評
- 日常の一瞬に宿る幸福を丁寧に描き出した点が印象的で、作品全体を包む優しい空気が魅力となっていました。
- こたつを囲んだ友達の設定、それぞれの表情、部屋の色調や不思議な生き物の混在が、落ち着きながらも、楽しく安心できるほんわかした作品です。作者が人や生き物だけでなく、部屋のインテリアから小物まで思い入れを持って描いていることが伝わってきます。この場面の前後をイメージしたくなる楽しい作品です。
- 安らぐ団らんの一コマを人間だけでなくぬいぐるみやモノも含めて温かく描いています。
■作品名:*この雑誌はフィクションです / 作者:長田 凛(子ども学科2年)
作者の一言: 白梅学園大学と架空の子ども向け漫画雑誌をテーマに描きました。 *来年創立70周年を迎えるしらうめ学園大学が創刊する年刊しらうめ。今回は編集者も所属する学生会について大特集!生協書籍コーナーでお待ちしております!!
- 審査員の講評
- 漫画雑誌の表紙にデザインするというアイディアに、大変惹かれました。白梅が1ページに詰まった作品だと思います。
- 是非、白梅学園大学から子ども向け漫画雑誌を作成したいですね!素晴らしい絵画だと感じました
- 発想がユニークで素敵です。実際に発刊できたらとてもいいですね。
- 実際にそのような雑誌をつくってみては、と、思いました。
■作品名:それを見つけたから、 / 作者:鈴木 のえる(子ども学科3年)
作者の一言:日常の中で目を奪われるようなことを見つけた状況を思いながら描きました。明るく鮮やかな色味にし、これから始まることに胸を高鳴らせているような描写を心がけました。
- 審査員の講評
- 1人だけ何かを見つけてじっと見つめている視線・表情がとても良く描かれていて、何を見つけたんだろうとついつい思わせられてしまいました。また、ズボンやシャツの質感というか光のあたり具合の表現には感心させられましたし、近くにある木の葉のぼやけ方も遠近感を出すのに効果的で、表現力の巧みさを感じました。
■作品名:魔法少女になりたい / 作者:齋藤 彩奈(子ども学科3年)
- 審査員の講評
- かわいらしさや優しさを描いた作品の応募が多い中でダークな雰囲気を打ち出した意欲作ですね。ダークな雰囲気なのにそれほど邪悪さを感じさせないのは星のバトンのせいでしょうか。きっとクスッと笑えるような魔法をかけてくれるのでしょうね。
デジタル写真部門「大賞」・1作品
■作品名:空の青、映る青 / 作者:小原 優樹(子ども心理学科2年)
作者の一言: 苫小牧・ウトナイ湖 旅の途中に立ち寄ったウトナイ湖。思わず息を呑んだ。目の前に広がる空と映し出される空の青は違っていた。その青が今も忘れられない。
- 審査員の講評
- 見ているだけで、心の緊張が解放されていくような1枚でした。さすが、雄大な北海道ですね。
- 湖面の反転を見事に捉えた息をのむ素晴らしい作品です。自然の美しさを見事な構図で切り取っていますが、おそらくこの風景の前で長い時間をかけて味わったであろう時間が感じられます。瞬間を切り取ったはずの写真なのに、穏やかでゆったりした時間が封じ込められている素晴らしい写真です。
- 息をのむ美しさを感じました。大変素晴らしい写真だと感じました
- その場・瞬間でしか切り取ることができない作品で、気持ちが豊かになりました。
- 青の美しさだけでなく、地平線付近にはほのかに朱がにじみ、日の出か夕暮れへと移ろう時間帯であることを感じさせます。この"黄昏に向かう一瞬"だからこそ生まれる、儚さがとても良い作品でした。
- 青の対照と雲の対照が鮮やかで、この地でしか捕捉し得ない風景を感じさせます。
- 北海道の広大さがよく伝わり、湖面に映った空と雲が絵画のようで素敵だと思います。
デジタル写真部門「優秀賞」・3作品
■作品名:夏の夜の閃光 / 作者:田中 さら(子ども学科2年)
作者の一言: 国営昭和記念公園で開催された「みんなで楽しもう!手持ち花火」に友人と参加した。火を灯すと色鮮やかな輝きが星屑のような空間を生み出し、煙に流れて消えてゆく。その数秒間の鮮烈さが目に焼き付いている。
- 審査員の講評
- 花火の炎と煙、感動した一瞬が見事に切り取られれた作品だと思います。
- 子どもの頃を思い出すことができる1枚でした。同じ写真を撮ることはできないので、非常に貴重な1枚ですね。
- ご友人との楽しい時間が伝わってくる素晴らしい写真だと感じました
- 花火でしか表現できない色彩をうまく収めた作品だと思います。
■作品名:鷹の台 / 作者:松永 幸歩(子ども心理学科1年)
作者の一言:日差しの暖かさとは裏腹に、まだ肌寒さを感じる春の日。晴れやかな空と誰もいないホームは、これから始まる新たな生活に、期待と緊張感を抱いた、私の心象を写しているように感じました。
- 審査員の講評
- 時間の流れと路線の風景が一体化し、春の季節と相まって未来への希望を予感させる構図は、鷹の台ということもあり、大学のPRにもなり、すごくいいと思いました。
- 誰もいないホームや先に伸びた線路、構図から作者の気持ちがよく伝わってきました。
- 見慣れた景色だからこそ、貴重な1枚だと思いました。ここに、私たちの日常がありますね。
■作品名:幾何から覗く未来の祝祭 / 作者:山下 椛(子ども学科2年)
作者の一言:この写真は、万博の会場で撮影したものです。ぱっと見では整った美しさはありませんが、じっくり見ることで人々の営みや自然との調和が伝わってきます。
- 審査員の講評
- 構図と色のコントラストがとても興味深い、アート的作品だと思います。
- 万博の会場ということですが、色調や構図、反射や奥行きがあいまって、日本の風景ではないような、さらには異世界のような絵本のような世界観がとても素晴らしい。現実の写真であるはずなのにミニチュアの世界のような物語を感じることができます。ユニークでありながらインテリジェンスを感じる優れたセンスを感じます。
- 人々の営みや自然との調和がとても面白く、素晴らしい写真だと感じました
デジタル写真部門「佳作」・2作品
■作品名:青い光の続く夜 / 作者:白井 楓恋(子ども学科1年)
作者の一言: 青く続くイルミネーションの道をみんなが同じ方向に歩いていく姿が印象に残りました。「きれい」と呟く静かな声と、下から見上げた瞬間の感動を込めた一枚です。
- 審査員の講評
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- 歩いている人たちが本当に声をあげているかのように見える構図が素敵です。
- 暗い世界の中で青い光が連なっていく様子は、深海や宇宙のような静寂と広がりを思わせ、観る者を強く引きこまれます。光と影、静けさと感動を同時に感じさせる構図が印象的でした。
■作品名:Return to the wild ~本能が目覚める時~ / 作者:宇佐美 穂乃香(子ども学科1年)
作者の一言: "日常に潜む野生の気配" 太陽の下、そっと息づく草陰。光に照らされながらも静けさを守るその場所は、小さな野性が目覚める気配を宿している、、という感じのテーマです。
- 審査員の講評
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- 被写体である猫を見事に収めた作品で、作者の考察力も素晴らしいと思いました。
- 猫もよく観察していると野生を感じる場面があります。その、目つきや姿に確かに野生を感じました。
- 猫の表情と光の加減、また草の色や形が絶妙に上手く構成され、味わい深い作品となっています。野生的な圧力を感じながらも動物としての美しさも感じられ奥行きのある写真となっています。日常にハッとするような驚きを美しさと合わせて表現されています。
審査員による全体の講評
- 印象としてレベルの高い作品ばかりです。特に、作品に込められた作者の意図や背景、コンセプトについてはいずれも秀逸だと感じました。
- どの作品も、日常の中でふと立ち止まったときに見えたり感じたりするものを1つの構図の中で浮かび上がらせる、とても優れた表現になっていると思いました。
- 今年も、たくさんの作品があり、とても優劣がつけにくかったです。皆さんの素敵な感性から、今年もエネルギーをいただきました。ありがとうございました。
- 本年度のコンピューター絵画部門および写真部門には、どの作品からも作者自身の視点・経験・感情が丁寧に込められており、「表現とは何か」を改めて考えさせられる珠玉の作品が多く寄せられました。
- イラストも写真も、全体的にテーマが明確で制作者の意図や思いがストレートに表現されたものが多いと感じました。これからも、作者の直感やセンスを信じて表現を楽しんでください。
- 全ての作品において情熱を感じました。アートコンテストにエントリーしていただきありがとうございました。
- コンピュータ絵画部門の作品は、細かな陰影の表現やタッチ、構図の工夫など、どの作品も表現力が素晴らしいと思いました。取り上げたテーマもオリジナリティーがあり甲乙つけがたく、選ぶのに苦労しました。 デジタル写真部門の作品は、構図やシャッターチャンスなどにもそれぞれ良い点があり、どれも作者の感性の豊かさを感じる作品だと思いました。
